クイズバラエティQさまでおなじみお笑いのカズレーザーさん。金髪が印象に残りがちですが、Qさまで披露する知識の豊富さ、頭のキレには驚かされますね。そのカズレーザーさんが以前に別の番組で語っていた勉強法を分析してみましょう。
まず、その勉強法は世界史の勉強法についてでした。
その方法とは、論点となる箇所の地図をトレーシングペーパーに写す。そのことで地理感が出て覚えられるというのです。その時の例として中国の歴史の中で秦が強かった時代の話です。秦は地形的に川の上流に拠点を持ち、この地形の利点を活かして天下を取るほど強くなったという事がこの作業でよくわかるという趣旨の話をしていました。
なかなか独特の覚え方ですね。
まず、歴史を地理的な切り口で見てみるというセンスの良さ、それから、単に秦が中国を統治したという事実を覚えようとするのではなく、なぜそれが可能だったのかという理由を自分で見つけ出す事はなかなかできることではありません。感心ばかりしていてもどうしようもありませんので、真似できることろはないか、探してみましょう。
もくじ
単なる暗記ではない
一般に「暗記」と聞くと単純に覚える作業というイメージがありませんか?これに対して、理解した上で頭に入っているものは覚えていなくとも答えをその場で出せるものです。カズレーザーさんの歴史の勉強で地図を写す作業は、単純に暗記するというものではなく、しっかり、理由付をして理解するという狙いがあるでしょう。何かの勉強をしながら、覚えられないと悩んでいる方は、カズレーザーさんと同じように「理由」をしっかり考えてみてください。ここで大事なことは、その理由が正しいか、間違っているかは関係ありません。答えにたどり着く方法が自分なりに見つかればそれでOKなのです。
物語法の応用
歴史の勉強は記憶術の一種である物語法は非常に有効です。歴史自体がドラマや小説にもなるように、ストーリになっているからです。物語法や記憶術の種類についてはこちらをご覧下さい。
カズレーザーさんのやり方もこの要素が含まれています。地図を書きながら、歴史の背景を考えたり、物語を組み立てていく。その過程があって、より鮮明に覚えることができるのです。その入口が、地図を描くことだったのでしょう。
私たちが真似できる点は
歴史の勉強で地図を書く事はまず真似してみてください。地図を書きながら自然とその背景を考える癖が付くでしょう。
それから、理由を徹底的に考えるという事も真似してみましょう。繰り返しになりますが、その理由が正しいか間違っているかはあまり重要ではありません。答えにたどり着くことができれば良いのです。
具体例を使って真似してみましょう
日本の法律では契約の成立時期は双方の意思の合致があった時と規定されています。契約書にサインをした時でもなく、お金を払った時でも、商品を納品した時でもありません。
仮に、お金を払った時に契約が成立するということであればどうでしょうか。AさんはBさんに自分の腕時計を売ることで双方合意しました。価格は4万円です。3日後、Aさんは自宅に置いていた腕時計を100km離れたBさんの自宅まで届けました。ところが、Bさんはやっぱり、買うのをやめたと言い出しました。お金を払っていないため、契約は成立していないと言っています。Aさんは何のために100kmも離れたところまで届けたのか分かりません。契約の成立時期が、契約書にサインをしたときや商品を納品したときであっても同じような事態が起こりそうですね。
このような無駄な活動やトラブルを避けるためにも契約の成立時期を意思の合致のときと早い時期に定めて、双方を拘束し、経済活動を円滑にするのです…というのは私の勝手な想像です。合っているか、間違っているかも分かりませんが、忘れることはありません。大切なのは自分なりの理由付けができたかどうかなのです。
いかがでしょうか。独特の勉強法を持っているカズレーザーさん。具体的なやり方を真似するのも良いのですが、そのやり方で、なぜ覚えられたのかを知れば、自分なりにアレンジして使えるかもしれません。
カズレーザーさんのQさまでの優勝争いも楽しみですね。ちなみにライバルの宇治原さんの勉強法の詳細はこちらをご覧下さい。