小学校3年の算数は意外と得意、不得意が分かれる時期かもしれません。
お子さんが「メモリ」の問題でつまずいていませんか?
- メモリの問題が分かっていない
- 悪い点数を持って帰ってきた
- 見当はずれの答えを書いている
こんな場合はしっかりと分析してあげて、どこで苦しんでいるのかを見極めてあげてください。
もくじ
メモリの問題は簡単
この問題で?に入る数字が分かりますか?
例題①
答えは「5」ですが、これは簡単に解けるというお子さんが多いのではないでしょうか。
0から10までの数字の真ん中だから「5」と簡単に答える事ができるのです。
メモリは、数字同士の位置関係を分かりやすくするためのしるしのようなものですから、本来は非常にシンプルな問題なのです。
では、これはいかがでしょうか?
例題②
答えは「0.75」ですが、ここで答えが出せないお子さんは意外と多いのです。
「メモリ」の問題で間違いの傾向を分析してあげましょう
先に挙げた例題①が解ける場合、お子さんはメモリの意味は大筋では分かっているのです。
しかし、例題②になると解けない。
つまり、数字自体が難しくなると答えにたどり着けなくなるのです。
次のような傾向はありませんか?
- 0~10までの数字を使ったメモリの問題は解ける
- 数字が大きくなると間違う(例えば、1,000単位や、10,000単位など)
- 小数が入ると、全く解けない
本当にメモリで苦しんでいるのかを見極める
上で挙げたような傾向がある場合、理解できていないのは、数字の位など、数字そのものの規則です。
0~10までであれば、1,2,3,4…と数字を並べる事ができるので、メモリも簡単に解けますが、0~1.5に10個のメモリがある場合は、1メモリは0.15づつ大きくなり、この仕組みを解き明かすことができていないのです。
メモリの問題の解決策は?
ここまで、メモリの問題の最大の苦戦は数字の規則が理解できていないためと説明しました。
対策としては、数字が体に「なじむ」練習をするといいでしょう。
数字でも2桁くらいの整数であれば、簡単に操ることができるものです。
練習環境としては、上は5桁くらい、下は小数点第3位くらいまでの数字を頻繁に登場させて練習させてあげてください。
- 32,692の半分は?
- 46,987より4,337大きい数字は?
- 1.82の半分は?
- 9.46より0.58大きい数字は?
などちょっと小学生であれば、面倒に感じる数字で練習して、体になじませるのです。
今回はメモリの問題を取り上げましたが、ある単元で躓いたように見えても、実は原因は別のところにあるケースも多いのです。
これは、塾に行っても指摘してくれる講師はほとんどいません。
親がどう教えるべきか、子供の弱点をどう分析するかで成績は大きく変わります。
メモリの問題で間違いが多ければ、メモリの問題を練習させます。これでは、根本の解決になりそうにありませんね。やはり、ご家庭でお子さんの苦手を見つけてあげてください。