国語の文章問題も学年が上がるにつれて、高度になってきます。
今回はお子さんが国語の文章問題の読解が苦手で、点数が伸びないとお悩みのご両親に向けて書いてみたいと思います。
- 長文の読解問題で点数が取れていない
- 記述式(選択肢で解答できない)問題は空欄の事も多い
- 時間内に解けていないようだ
- 文章問題で解けるときと解けないときの差が大きい
こんな悩みをお持ちでしたら、最後までお付き合いください。
もくじ
文章問題を解けない原因は多くはコレ
多くの場合、その原因は文章を読んでいない事に原因があります。
「読めていない」ではなく、「読んでいない」のです。
なぜ読んでいないのか
この理由も単純です。
「長いから」です。
え!?と思われるかもしれませんが、普通の小学生はそんなものです。
もう少し正確に言うと、全く読んでいないのではなく、設問に関係ありそうな箇所だけ読んで、全体を読んでいないといった感じですね。
想像してください。
国語の試験が始まって、漢字、語彙の問題などの後に、文章問題がやってきます。
説明文なり、物語なり、問題用紙数ページにわたり、長い文章があるのです。
この、分量の多さを見ただけで、子供は嫌になり、思考が停止状態に。しかし、解かないわけにはいかないので、設問を見ながら、関係ありそうな箇所を断片的に読んで、答えを探すのです。
その証拠に、答え合わせや、やり直しをするときに、一緒に全体を通読すると、間違った問題も意外と答えられたりするものです。何一つ、教えたわけではなく、一緒に全体を読んだだけで結果が変わるのです。
感覚値で大変恐縮ですが、国語の模試を受けるお子さんの6,7割はこのパターンに該当しているような気がします。
裏を返せば、「長いから読みたくない」を抜け出すだけで、文章読解に関しては上位に入れるわけです。
「読んでいない」をどう対策すればよいのか
慣れの部分は大きいのですが、「解く型」を作る練習を一緒にしてあげてください。
塾ではここまでやれないので、ぜひご家庭でやってあげてください。
まず、簡単に設問を見渡します。
どんなことが問題で聞かれるのかを先に見る事で、理解が深まります。
次に、全体を読みます。
説明文と物語では少し読み方が違うので、詳しくはこちらを参考にしてください。
そして、もう一度設問に戻り、解答を始めます。
ここまでパッと聞くと逆に時間が掛かりそうですが、受験の問題は全体の把握が必須ですので、読み込まないと解答できない場合が多いです。
それと、この「型」を作ってしまえば、始めるとき、迷いもなく取り掛かる事ができ、かつ、内容の理解も早いので、結果時間短縮につながります。
これをやれば、子供は感覚として、
解ける→得意だという思考回路に入ってくるのです。
もう一つ上のテクニックをご紹介
設問をザっと読んで、本文に入るので、どんなことを聞かれるのか、ある程度頭に入った状態で読み始めます。
ですので、答えに近い箇所は、本文を読みながら、気づく事も多くなるのです。
答えに近そうな、怪しい箇所に差し掛かったら、線を引くでも、囲むでもいいので印をつけるようにしましょう。
この印のつけ方も「型」として決めておけば、完璧ですね。
こんな教材に注意
国語の読解力をつけるために、教材を準備するのは良いですが、注意点があります。
読解力対策の、教材で、割と短い文章を深く読ませて解答させるものもあります。通信の教材でもこの手のものはあります。
そもそも、お子さんが、長い文章を見た瞬間に嫌になっていて、点数が伸びない場合は、このような教材はあまり意味がありません。
教材が悪いわけではなく、お子さんに合っているか、どうかの問題です。
親としては、この教材だと解けるのに、本番では解けていないなぁ?という状態になりかねません。
いかがでしょうか、お子さんが国語の文章問題で点数が取れていない、あるいは、良い時と悪い時の差が大きい場合は、まずここに書かせていただいたことを確認してみてください。