中学生、高校生と学年が進むにつれて、勉強は難しくなり、さらに、部活にも熱が入ってきます。
そこで常に問題になるのが、部活と勉強の両立。
難しいのは間違いありませんが、実際に、両立させている人も多いですよね。
今回は部活と勉強を両立させている生徒から見える特徴と、どうやれば両立できるかを書いてみたいと思います。
もくじ
部活と勉強を両立させている生徒の特長
部活を一生懸命やっているのに、成績もよい。そんな学生の特長は頭の切り替えが早い事です。
勉強をするときは勉強のことを、部活の時は部活の事というように頭の中のスイッチがきちんと切り替わっているタイプの生徒は両立できる可能性がかなり高いといえます。
例えば、自宅で現代文の問題を読みながら、昨日の試合の事を考えていたりしませんか?
うまくスイッチが切り替わらないと、勉強に入り込めない状況に陥ります。
部活と勉強という頭のスイッチとは何か?
逆のパターンを考えてみてください。
例えば、野球部でピッチャーをしている生徒がいたとします。
投げている最中に、昨日の歴史のテストで第一次世界大戦に関する問題が解けなかったがどうしても忘れられずに、フォアボールを連発してしまったという状況があるでしょうか?
絶対とは言いませんが、ほとんどありません。
つまり、頭のスイッチとは部活から勉強への切り替えと考えてよいのです。
勉強から部活への切り替えは自然とできるのです。
どうすれば部活から勉強へスイッチを切り替えることができるのか?
これもまず勉強から部活の場合を考えてみてください。
放課後、グランドに出て、軽くアップをして、練習に入る。
勉強モードから部活モードに入る材料が十分すぎるくらいそろっているのです。
しかも、毎日のルーチンによって、頭の中はこれからは部活の時間だと認識しスイッチが自動的に切り替わっているのです。
これを応用すれば部活→勉強のスイッチも切り替えることができるかもしれません。
部活を終えて、例えば家に帰って勉強をするときなどは、いきなり、難しい問題集に入ったりせずに、簡単に読み流せるような個所や、ほとんど理解ができている部分を軽く復習するところから始めてください。
部活を始めるときのアップに当たる部分です。
あと、勉強する前の儀式を決めておいて、毎日やってみてください。
例えば、ウエットティッシュで机を拭く、頭をもみほぐすなど何でもよいです。
これらの決まった儀式、アップによって、部活から勉強へと頭のスイッチは切り替わりやすくなります。
「両立」に関する調査結果
今回、講師をしていた時代のツテで学生と資格試験にここ2年以内に合格した社会人にアンケートを取りました。
「はい」と答えた人数を記載しています。
勉強を始める前の儀式を持っているか? | 勉強の前にウォーミングアップをしているか? | |
高校生6人 | 1 | 1 |
大学生3人 | 1 | 1 |
社会人9人 | 3 | 5 |
決定的が言えるアンケート数ではありませんが、資格試験を目指す社会人はいろいろな経験上、自分なりに勉強に集中できる環境を意図して作っている傾向が伺えます。
逆に言えば、高校生でも頭のスイッチを意識してやってみる価値は十分ありそうです。
ちなみに、社会人の勉強を始める前の儀式は、ストレッチ1名、筋トレ1名、決まった音楽を聞く1名でした。
余談ですが、このスイッチの切り替えは、大事な試験本番で、力を発揮できるコツにもつながる技術でもあります。
社会人になっても「両立」できる人間は成長し続ける
何かと勉強の両立は何も学生時代だけの話ではありません。
社会人で会社に勤めながら資格試験を目指す方、フリーランスとして多くの業務をこなす方、経営者など、常に学ぶことは必要ですが、勉強だけやっていればよいわけではありません。
仕事と勉強が一番わかりやすい例ですが、これ以外にも種類が違う複数の事をこなしていかなければならない環境は珍しくありません。
そんな時に、部活と勉強を両立した時に身に着けたコツは大いに役立つのです。
これは、断言します。
もちろん体力も大事
ここまで、頭の中のスイッチの事ばかりに触れてきましたが、もちろん体力は重要です。
体力がないと部活で疲れた後に、勉強なんてできませんからね。
これは当たり前の話ですので、割愛いたします。
まとめ
部活と勉強を両立のコツは、頭の中のスイッチを部活モードから勉強モードに切り替える技術にあります。
具体的には、
・勉強を始める前の自分なりの儀式を決める
・勉強を始める際に簡単な復習など、頭のウォーミングアップの時間を取るようにする
ぜひ試してみてください。