「読解力」は一生物で、その重要性は言うまでもありません。
もちろん、試験だけの話ではなく、社会に出ても必ず必要となる力です。
小学生のお子さんで特に3年生くらいまでのお子さんをお持ちのご両親でこういった心配をされている方はいませんでしょうか?
うちの子は国語が苦手だけど大丈夫だろうか?
うちの子は本を全然読まないけれど、理解できているのだろうか?
国語のテストの点数がいつも悪いので将来が心配だ…
今回は読解力の進捗具合をチェックするのにちょうど良い本を一冊ご紹介したいと思います。
もくじ
小学校2,3年生の読解力チェックにお勧めの本
タイトル:「おしいれのぼうけん」といいます。
あらすじ:舞台はある保育園。そこに通う園児が恐れるものが2つあります。ネズミばあさんと押入れです。あるとき、些細なことで喧嘩をしてしまった園児二人はお仕置きとして先生から押し入れに入れられてしまいます。その中で繰り広げられる冒険、葛藤、友情、そして最後は先生も動かしてしまうのです。
*さすがに内容を全部書くわけにはいきませんので、もし読まれていない方は図書館で探されるか、ぜひ買ってあげてください。
「おしいれのぼうけん」がなぜ読解力チェックに良いのか?
まずは内容がスリリングで面白いため、子供が集中して読んでくれるからです。読んで聞かせてあげてもよいかもしれません。
ストーリー展開も明快です。
前半はよくある保育園の光景。中盤から一気に冒険が始まります。後半ではこの冒険から戻った二人はもちろん、先生さえも変わってしまう温かさがあります。
特に中盤での男の子二人が押し入れに入れられたところは話が大きく動きますので、この展開の意味を理解できているかはぜひ見てあげてほしいポイントです。
「おしいれのぼうけん」の理解度のチェックポイントを具体的に
お子さんの読解力を試すためのチェックポイントを具体的に挙げてみます。
- この保育園の園児が怖いものは?(二つ)
- どんなことをすると押し入れに入れられてしまうのか?
- ねずみ婆さんって何?
- さとしとかずおは、なぜ押し入れに入れられたのか?→喧嘩をしたからとか他の園児に迷惑を掛けたから+先生のやめなさいという注意を聞かなかったからという点を答えられるかがポイントですね。
- なぜ押し入れにねずみ婆さんがいたのか?→正確には書いてありませんが、子供ならではの想像の世界や、夢(うたたね)を読み取れるかがポイントです。
- 二人はどうやってこの冒険を乗り切ったのか?→友情がポイントです。
- この冒険から二人が戻った後、保育園では何が変わったか?
理解力が高いお子様向けの質問
読解力が高いお子さんもいる事でしょう。
そんなお子さん向けには次の事も理解できているかチェックしてみてください。
この物語で友情や力を合わせる事の大切さを現した(象徴)アイテム→車と機関車
冒険が終わったことを表現した風景→きれいな星いっぱいの夜空(心象風景)
幼い時に読解力を付けるにはどうするべきか?
これは、昔からよく言われている事ですが、本をたくさん読む事に尽きるでしょう。小さいお子さんには、読み聞かせをたくさんしてあげると、自然と自分で本を読むようになるものです。(ちょっと親としては大変ですが)
読解力を付けるための一工夫
親として、本の読み聞かせ以外に何かできないだろうか?
ただ本を読んであげるだけでは不安だ。
この子の将来のためにできる事はしてあげたい。
読解力という財産を子供に与えたい。
そう思われるご両親には、この勉強法をお勧めします。
読んであげる側の親も勉強してコツを掴めば効果は倍増するというわけです。
この勉強法を読んだうえで、私がうちの子に試した時の感想も参考にされてください。
読解力は上を見ればきりがないほど、無限の力を意味していると思います。
できれば幼いうちにそのコツをつかんでほしいと思うのが親心ですね。