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【小学校3年生まで】国語の物語の解き方のコツを具体的例を使って説明します

本ブログでは小学校低学年のお子さんを持つご両親向けにいくつか記事を書いてきました。

今回は、国語シリーズの中でも物語を具体例を交えながら解説してみたいと思います。

  • うちの子は国語の文章問題が苦手だ
  • 塾に行っても国語が伸びない
  • 国語をどう教えたらよいか分からない

こんな悩みをお持ちなご両親に特に読んでいただければと思います。

内容

主人公は弟がいて、兄弟で他人の家の柿の木に登って、柿を盗んでいます。それを、柿の木の持ち主の老人に見つかってしまいます。老人は、「待て」と叫びながら追いかけて、木に登ってきます。

主人公である兄は、柿の木から素早く飛び降り、遠くまで、走って逃げますが、弟はうろたえながら、さらに木の高いところまで登ります。木の枝はだんだん細くなります。追いかけてきた老人は弟に迫ります。

その様子を遠くから見ている兄の目には広い青空と、鮮やかな真っ赤な柿の実が飛び込んできます。

兄は何かを決意したかのように大声で、悪いのは自分だという事を叫ぶというストーリーです。

*内容を全部書くわけにはいきませんので、抜粋したうえで大幅に要約しています。ご理解ください。

 

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ポイント①登場人物を整理する

登場人物は、兄、弟、老人ですね。

次に、それぞれの特徴です。

兄はすばしっこく、要領が良い。

弟は兄とは逆で要領が悪く、臆病。

老人は年を取っていて、少し怖い人物像でしょうか。(追いかけて木に登ってくるほどですから) 

なぜ登場人物の特長の整理が必要か?

物語では、登場人物の心の動きに注目しなければなりません。

登場人物の性格を理解できれば、それぞれの人物の心の動きが見えてきます。

今回の例題の場合、兄の心の動きは大注目です。

柿泥棒の主犯格である兄は要領がよく、すばしっこいため、その気になれば、逃げきることができたでしょう。

しかし、弟が心配になり、老人に向かって、悪いのは自分だという事を叫ぶのです。弟が捕まってしまうことへの心配以上に、細い木の枝に逃げていく弟が、落ちたら大変だと想像してとっさに上記のような行動に出たことが想像できます。

ポイント②心の状態を表す景色(心象風景)に注目

この物語では話が大きく転換する予感をさせる場面があります。

兄の目に青空が飛び込んできた場面です。

柿泥棒をした→悪い事

逃げた→悪い事

青空という素晴らしい景色→いい事、うれしい事

柿泥棒をしたのは自分だと弟をかばう→いい事(100%いいとは言えないが)

兄の目に青空が見えたことを書くことで、これから、兄はいい事をしますよ、注目してしっかり読んでくださいね、という合図を送っているのですね。

ポイント③筆者からのメッセージを考える

内容を簡単に書くと、柿泥棒をした兄弟が持ち主に追いかけられ、一人で逃げてしまった兄は弟が心配になるという話です。

この話は柿泥棒をしてはいけませんよ、という話ではありません。

やったこと自体は悪かったが、幼い兄弟、特に、兄の心の成長を描いているのです。その背景が柿泥棒という過ちだったという図式です。

試験で問われそうなポイント

ここまで整理したうえで、試験に問われそうな箇所を絞り込んでみます。

問:遠くから、追いかけられる弟を見た兄の気持ち

答え:焦り、弟への心配の気持ち

注意すべきポイント:弟が捕まると自分の事もばれて怒られるという意味の焦りや心配ではありません。この後の兄の行動を見れば、純粋に弟の事を心配している事が読み取れます。

問:老人に対して叫んだ時の兄の気持ち

答え:弟を助けるために老人を何とかして止めたい

周囲すべきポイント:弟を助けるための作戦として叫んだとまでは言い切れないでしょう。細い枝に登りかけた弟を心配してとっさに考えての行動であり、この時点では老人の注意をこちらに向ける、弟を追いかける事を何とか止めるところまでしか頭にはないでしょう。

問:話の展開が大きく変わる事を表す箇所

答え:兄の目に青い空と、真っ赤な柿の実が飛び込んできた場面

問:何を描いているのか

答え:兄の心の成長

注意すべきポイント:柿泥棒は悪い事です。しかし、一度は逃げたものの、純粋に弟を心配して助けようとした兄の行動の変化から成長が読み取れます。

試験では出題の仕方は様々ですが、大体この辺りを聞いてきます。

上のようなポイントを外さないように、家で教えてあげてください。

まとめ

国語は何が出るか分からず、対策のしようがない科目であるかのように言われていますが、決してそうではありません。

今回書いたようなことを常に頭において読む癖を付けさせてください。

親が教え方を学べば、お子さんの成績は飛躍的に伸びます。

教え方を学ぶことを避けては通れない時代なのかもしれませんね。

 

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