今回も小学校低学年向けの記事です。
小学校3年生くらいになると少しづつ国語の文章問題も難しくなってきます。
簡単に解ける子もいますし、完全につまづいてしまう子も増えてくるのがこの時期です。
この時期に大事なことは、文章を読む手順、注目すべき箇所をきちんと意識して読めるようになることです。
- うちの子は国語が苦手だ
- うちの子は文章を読むのが遅い
- 初めて読む文章の問題は解けない
こんな悩みを抱えているご両親に、お子さんが少しでも正しく文章を読めるようになるコツをお伝えしたいと思います。
もくじ
文章の種類を分けて対策を考える
文章を大きく分けると、説明文と物語に分けられます。
この2種類の違いを意識して読むだけで、理解度は大きく違います。
説明文の対策は?
説明文とはその名の通り、あるテーマについて、説明や解説をした文章です。
例えば、猫の生態、ピーマンの育ち方、地球温暖化、などなど内容は多岐にわたります。
見るべきポイント①
説明文においては、そもそも何について書かれているのか?を考える癖をつけてください。
この文章は猫の生態について書いてある、この文章はピーマンの育ち方について書いてあるなど、テーマを正確にとらえる事が理解の第一歩です。
見るべきポイント②
問題提起と答えをさがす。
説明文は筆者なりの問題提起、その答えを書いている場合がほとんどです。
結局、テーマは何で、何が問題で、解決策は何かを考えながら読むことが大事なのです。
ここで、注目しなければならないのは、文章の最初と最後です。
典型的な形は、文章の最初で問題提起、最後で結論というパターンです。
大人であれば、深く考えなくとも、読めますが、小学校低学年のうちは、そんなお決まりのパターンなんて知りません。親としては、このお決まりのパターンを教えつつ、何が問題で、筆者が考える結論は何かを繰り返し問いながら、身につけさせてあげてください。
説明文対策を具体的に
次のような簡単な質問を、問題集の答え合わせをやるときに繰り返してください。
親:この文章は何について書いてあったの
子:○○について書いてあった!
親:どこを読んでそう思ったの?
子:(最初の方を指して)この辺
親:書いた人は何が問題だって言ってた?
子:○○
親:じゃあ、書いた人はそれに対してどうしたほうが良いっては言ってるの?
子:○○
親:それはどこに書いてあった?
説明文の応用編
最初に問題提起、最後に結論、では、その間の文章は何を書いているのか?
これもお子さんと一緒に答え合わせをしてください。
多くの場合は、具体例が書かれています。
その具体例も、例①、例②の形で書いてある場合と、例を一つ挙げて、それを掘り下げるパターンなどいくつかの鉄板の形があります。
具体例を挙げながら、筆者なりの結論を補強しているのです。
このように、お子さんと、文章の構造について、一緒に確認してみましょう。これを繰り返すことで説明文に慣れてきます。つまり、説明文に強くなるわけです。
説明文はセンスだけで解いてはダメ
説明文に限らずかもしれませんが、国語はどことなくセンスで解くものと思われていませんか?
確かに、センスがある子は、深く意識しなくとも、国語の文章問題はスラスラ解けてしまいます。
しかし、センスが有ろうと無かろうと、文章の構造を理解し、作者の問題提起、主張を意識しながら読むことは親としてしっかり教えてあげてください。
学年が上がるにつれて、答え方も選択肢から選んだり、答えの字数が決まったりしているものから、答えと思われる個所から、要約して文章で解答させるような問題も増えてきます。
センスだけで解いている子は文章や問題が複雑になってくると、どこが解答として適切か判断が付かなくなってきます。
説明文が出たら、
①何が問題なのか?
②その問題を解決するためにどうすればよいと作者は言っているのか?
③その結論を証明するために、どういう具体例を挙げているのか?
これを探す事を必殺のパターンとして身につけさせてあげてください。