本ブログは私が塾講師をしていた時代の経験談をベースに書いています。
今回は、今現在、家庭教師をしている、もしくは今後やってみたいと考えている方に絶対に知っていてほしいことを書いてみます。
ちなみに、私は家庭教師を職業としてやった事はありません。知り合いに頼まれて、時間があるときに小学生のお子さんに個別に勉強を教えていた程度です。
そんな私が言うのもなんですが、塾講師と、家庭教師は、似ている職業ですが、決定的な違いがあります。
もくじ
家庭教師はその子専用の教え方を
当たり前と言えば、当たり前の事ですね。
子供によって分からないポイントも違えば、理解のスピードも違う。
それを踏まえて教えるのが家庭教師であり、仕事の難しさです。
一方で塾講師は、複数の生徒に講義形式で教えます。
つまり、「一般的に」大切なポイント、理解のポイントを踏まえて講義を進めていくのです。
家庭教師の教え方のコツを具体的に
例えば、今、家庭教師のあなたは国語を教えています。
次のような問題がありました。
次の文章の①に入る言葉を考えなさい。
私のお父さんは警察官です。
僕も大きくなったら警察官になりたいと思っています。
警察官の仕事は町の平和を守ることです。(①)道に迷っている人に道を教えてあげたり、悪い人がいれば捕まえたりする事もあるそうです。
答えは、「例えば」ですね。(他にもあるでしょうが、一例という事で)
この問題で生徒さんが解けなかった場合家庭教師のあなたは、どう教えますか?
何が分からなかったのかを突き止める
ここが最大の山場です。
家庭教師はその生徒にカスタマイズした教え方をしなければなりません。
生徒によって分からないポイントが違うのでそれを分析して突き止めなくてはなりません。
問題が解けないときのパターン
答えが出せない場合、大きく分けると2つに分かれます。
- 知識がない
- 知識はあるが使いこなせない
1の場合はそもそも知らないので知識として、教えてあげるしかありません。
2の場合は知っているのですが、問題として問われたときに、頭の中にある知識の中から、それを取り出してくることができなかったという事です。
先に挙げた国語の問題のであれば、まず文章の構造が理解できているかを確認します。これができていれば、「例えば」を使いこなせるかの訓練に入っていけばいいのです。
もう少し具体的に
もう一度問題文に戻って文章の構造を確認しましょう。
警察官の仕事は町の平和を守る事。(ざっくりした言い方)
迷っている人に道を教える(具体的)
悪い人を捕まえる(具体的)
図にするとこんな感じです。
警察官の仕事はたくさんありますね。その中で町の平和を守る事がまず挙げられました。町の平和の守り方もたくさんあるのですが、さらにその具体例として、①道を教える②悪者を捕まえると例示されているのです。
この文章の構造を理解したうえで、大きい項目から具体例を挙げるときに使う接続詞「例えば」という正解にたどり着くのです。
家庭教師はこの道順をしっかり確認して、どこで詰まったかを突き止め、次に同じような問題が出たら、答えを出せるように指導しなければならないのです。
家庭教師を目指されている方、アルバイトでやろうとしている方、また、すでに家庭教師をやられている方いかがでしょうか。
特にこれから家庭教師をやろうとされている方には、なかなか責任が重いという事を知っていただきたいです。
教える方も勉強をしなければなりません!
お子さんに勉強を教えたいご両親向けに書いた記事もよろしければ参考にしてください。
一流の家庭教師になる前に自分への投資として、勉強の極意を書いた教材を読んでみるのもよいかもしれません。参考までに本ブログで一貫して勧めている教材を紹介しておきますね。
皆様がよい指導者になられる事をお祈りしています。