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【小学校低学年向け】社会が苦手な子のために親がすべきこと

小学校3、4年生になると社会の授業が本格化してきます。

高校や大学受験で問われる、歴史、地理とは少し違って町の様子や、成り立ちなどを問う教科と言えるでしょう。

今回は、少し前に知り合いの方から、お子さんが社会がきらいで、苦手意識を持ってしまっているので何とか対策は無いかと尋ねられたので、その時にお勧めした方法を書いてみたいと思います。
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小学校の社会は暗記科目ではない

 
私たち大人は「社会」と聞くと歴史の授業をはじめとする暗記系科目とつい思いがちですが、小学校低学年、特に、3年、4年生の社会の授業は全く違います。
 
自分の住んでいる町の様子、特色、などを学びます。
これは一例ですが、近くの駅やお店に行き、仕事の事や、そこを利用するお客さんの事を実際に聞いてまとめるという作業も行います。
 
どちらかというと、知識よりも、考える学問に近い側面があります。
 
学習の度合いをチェックするいわゆるテストはどうでしょうか。
 
これも一例ですが、町の地図を見て、工場と住宅街の特色の違いを選択肢から選ぶようなものが出題されます。
 
生徒は、問題に提示されている、ある町の地図から、読み取れることを考えて
適切な答えを探していくのです。
 

小学校3,4年生の社会が難しく感じる2つの理由

 
理由① 考える科目に慣れていない
 
先に書いたように、小学校3,4年生の社会は考えて答えを出さなければならないところに難しさがあります。
特に、テストでは資料から、読み取れることを答えとして選択する必要があり、この形式に慣れていない生徒は、どこに注目して、何と何を比較して、答えにたどり着けばよいのか、そもそも要領が分からないのです。
 
理由② 親がどう教えてよいか分からない
 
国語、算数は子供がテストを持って帰ってきたときに、間違った問題の解き方を教えてあげる親御さんも多いと思います。
(国語の文章問題は、教えるのが意外と難しいのですが)
 
しかし、社会のテストのような資料から読み取るという形式を、親としてもどう教えてよいのか分からず、結局答え合わせ程度で、終わってしまい、また次のテストで間違えるというパターンもありそうです。
 
親の教え方を次第で、子供の成績は飛躍的に伸びます。
 
親として勉強の教え方に悩まれている方はこちらも参考にしてください。
 
 

小学校3、4年生の社会の対策は?

 
ズバリ対策は「体験と重ね合わせる事」です。
 
この時期の子供に提示された資料から正確な情報を読み取れと言っても正直、至難の業です。特に苦手な子にとっては苦手意識を持つ一方です。
 
親としてやるべき対策は、経験させることです。
 
例えば、町の様子を問う問題の対策は、その問題の答えの出し方を机の上で教える事ではなく、実際にそれに近い場所に連れて行って説明をしてあげる事です。
(連れていく時間がなければ、過去に行った、場所の写真などを見せながら自作の問題でも出しながら解説してあげてください)
 
 
具体的な問題で見てみましょう
 
(町の地図を見て答える問題で次の選択肢から正しいものを選ぶ場合を思い浮かべてください)
 
①工場の近くには大きいショッピングセンターがある
②工場が集まる地域には、近くに学校も集まっている
③大きいショッピングセンターの近くには駅がある
 
もちろん、町によって違いますが、③が正解としましょう。
 
こんな感じの問題に対しては、実際にお子さんを、工場やの集まるエリアやショッピングセンターに連れて行ってあげてください、
 
そして、そこで感じたことを、その場で話し合ってみてください。
 
 
一例ですが、このような感じ聞いてみてください。
 
  • 工場の周りには何があるか
  • 工場の周りの道はどんな様子か
  • 工場の周りの空気や道路は他と比べて違いがないか
  • 工場の周りの音はどうか
  • ショッピングセンターの周りには何があるか
  • ショッピングセンターの周りの人の動きはどうか
  • ショッピングセンターに来る人はどうやって来ているのか

などなど、実際に現地で話してみてください。

経験させることの効果

これに関しては言うまでもないかもしれませんね。

教科書で読んだだけの事と、自分で経験したことを比べると、経験したことの方が圧倒的に記憶にも残りやすいです。

町の様子やつくりを理解するには、実際にその場所に出て、感じる事が一番の早道なのです。

経験させることの問題点

念のため、問題点がある事も書いておきます。

それは、町のつくりは一定ではないため、教科書や、テストに出る事と、実際に住んでいる町の様子や作りが必ずしも一致しないという事です。

一般的には、工場の近くには学校は無いでしょうが、お子さんが通う学校の近くには工場があるかもしれません。(例えば工業地域の境目付近に学校が建設されている事もあるでしょう)

この場合、子供の頭の中では、自分の経験と、教科書やテストに出た内容が一致しないという混乱状態になってしまうのです。

しかし、これで良いのです。

町の様子はその町によって違い、「社会」という科目だけの話に限って言えば、教科書やテストによって提示される街の様子も違うからです。

自分の住む町では○○だが、隣の町では〇〇だという違いを知る事、海があったり、山が合ったり、人口が多かったり少なかったり、町の様子が違う理由はなぜだろうと注目する事、疑問を持つことで、社会の成績は飛躍的に伸び、違いを考え、探し始めたとき、この分野は卒業が近いと言えるでしょう。

学校では経験させる授業をやらないのか

学校でも町を知るために実際に町に出て、その様子をまとめたりする授業を行います。

しかし、子供たちは友達と教室を出て、町に行くこと自体が楽しく、勉強をしに行くなんて思っていないでしょう。

これをカバーするのが家庭学習です。この場合は、家族で町に行って学習するという形ですが、友達とワイワイ話しながらやった事にかぶせて、親と復習するイメージでしょうか。

低学年のうちに社会嫌いを克服するべき理由

ここまで、小学校3,4年生向けに社会(ほんの一部ではありますが)の対策を書いてみましたが、この時期に社会を苦手科目にすべきでない理由があります。

理由① ここで得意になれば、ほぼ一生得意でいられる

これは、完全に私の経験だけです。私の友人、知人、生徒さんでこの時期に社会が得意だった子は、ほぼ大学入試の時期まで社会を得意としています。

逆に苦手意識が芽生えるた子は、この先に控える、歴史、地理など社会が受験科目になってきたときにかなり苦労していました。

理由② 資料から読み取る問題は最近の主流である
 
小学校3年生の社会は町の様子などを、資料から正確に読み取る要素が強く、単に暗記系科目でないことは先に書いた通りです。
 
最近の大学入試、資格試験も、実はこの要素がどんどん強くなってきています。単に覚えただけの知識では通用しない試験が急増しているのです。
 
少し、飛躍しすぎかもしれませんが、小学校低学年のうちに、与えられた材料から、言える事を導き出す感覚を鍛える事は、社会の授業を克服するだけにとどまらず、将来の可能性を広げていく事にもつながると言えるのです。
 
いかがでしょうか。
お子さんが社会の授業が苦手そうであれば、ぜひご家庭で一緒に取り組む時間を作ってあげてください。
 
 
 
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