スポンサーリンク


国公立後期日程の小論文対策をポイントを絞って具体例で解説します

国公立前期日程も終わり、合格発表を待つばかり。

しかし、まだ、後期日程まで試験が続く方も大勢います。

後期日程では小論文を採用している大学もあります。

そこで今回は小論文対策として、最低限のポイントをまとめてみたいと思います。

まだ高校2年生などで余裕がある方はこちらも参考にしてみてください。

広告


小論文を書くときに抑えるべきポイント

  • 自分の体験を基に書く
  • 具体的な数字を入れる
  • この先、自分がとるべき行動や考え付く解決策を具体的に書く

自分の体験を基に書く

小論文は小説を書く訳ではありません。

つまり、自分の表現力に頼りすぎない事です。

文章が得意な人が陥りがちな事で、文章自体はきれいでも具体的な話に乏しく読む人が心に残らないという作品がよくあります。

自分はこういう体験をしたからという流れにしたほうが説得力が増すのです。

具体的な数字を入れる

次の二つの文章を比べてください。

①若い人の多くがスマートフォンを持っています。

②総務省の統計によれば20-30歳代の90%がスマートフォンを持っています。

どうでしょうか②の方が分かりやすいですよね。

試験の場で、公的な機関が発表している数字を思い出せる確立は低いかもしれませんが、可能な限り数字を入れてみましょう。

スマートフォンの例で言えば、あなたの周りの人だけでもいいでしょう。友達、親、おじいちゃん、おばあちゃんなど、持っている人の数や傾向を参考に出してみるのもいいでしょう。

この先、自分がとるべき行動や考え付く解決策を具体的に書く

小論文の締めの部分です。

与えられたテーマや課題に対して自分なりの解決策を提案してください。それが、具体的に行動できるものであればBESTです。

具体例を挙げてみます

例えば国際化というテーマが与えられたとします。

(あくまでも例ですので本番はもっとテーマも回答も長いと思います)

 

Aさんの論文

私はテレビで世界の情勢を見るたびに、自分の中に「国際化」という名の芽がすくすくと伸びている事を感じます。日本は世界の一員であることをもっと意識し、世界に対して何ができるかを考えるべきです。

私の心に蒔かれた「国際化」の種をさらに成長させていき、世界の中の日本、世界の中の自分という視点で物事を見て、その視野を広げていきたいと思います。

 

 

Bさんの論文

国際化の波は私の町にもやってきています。私の住む町は人口○人の小さな町ですが、ここ3年ほどで、外国人の労働者を△人ほど受け入れています。

実際近くのコンビニエンスストアでも××国籍の方が働いています。

私にとって世界を意識することや国際化はテレビや新聞で見るもので、実生活では無縁のものでした。

しかし、肌で感じた日本の外の文化や空気を、少しでも自分の中で具現化するためにコンビニエンスストアで働く××国籍の□□さんと時々話をするようにしています。

 

Aさんの論文はもっともらしくきれいな表現でまとめようとしていますが、具体的なことが何一つありません。

読む側にとっては、ピンとこない論文になっているのです。

Bさんの論文はいかがでしょうか。

決して、難しい表現やきれいな表現は使っていませんが、きわめて具体的です。自分の体験を通して感じたこと、そして、具体的に自分が行った事をはっきりと書いています。

試験ではBさんの論文が評価されるでしょう。

文章の構成はどうするべきか?

与えられるテーマにもよりますが、読みやすくということを意識してください。

結論を先に書き、次になぜならば○○だからという理由を述べるほうがよいでしょう。

絶対に注意していただきたいこと

テーマを見失った結論になることです。

例えば、国際化というテーマなのに、国際化に対応するためには語学の習得が必要だと書いて、最後は語学を習得するためにどうがんばるかで締めくくるような文章です。

テーマは語学習得ではありません。国際化です。国際化の手段の一つとして自分で語学を持ち出して、なぜか、語学に結論が引っ張られるという現象です。

実はこれはよく見受けられる事なのです。

途中でテーマを見失っていないか注意しながら書きましょう。

まとめ

小論文対策のポイントはとにかく具体的に書く。

自分の体験を盛り込む。

具体的な解決策を提案する。

この3つを意識してください。

後期日程までもう時間もありません。

過去問などで、練習をして、ここで挙げたポイントが抑えられているかだけをチェックして自己採点してみてください。

皆様が合格を掴み取られることをお祈りいたします。

広告


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする