小学校受験は子供の受験でありながら、親たちの戦いという構図になりがちです。
特に、子供の勉強に熱心なお母さま方は受験時期が近づくとピリピリムード。
私は講師時代に小学校受験は自分では受け持ったことがありませんでしたが、親しい講師仲間からは世にも恐ろしい受験トラブルをいくつか聞いていました。
その中から今回は2つご紹介したいと思います。
これから、お子さんの小学校受験を迎える方、受験させようか考えられている方はぜひ知っておいてください。
もくじ
トラブル事例①ママ友への攻撃
昨日まで仲が良かったいわゆる「ママ友」。しかし…自分の子と同じ小学校を受験すると分かった時点で敵に変わります…怖い
同じ小学校を受験する子のお母さん、しかも、ついこの前まで、一緒にランチに行ったり、長話をしたり仲が良いはずのママ友を執拗に攻撃します。
攻撃パターンその1 ~無視
AさんとBさんのお子さんが同じ小学校を受験するとしましょう。
AさんはBさんを急に無視し始めます。
それとなく距離を取るならまだしも、あからさまに無視を始めます。目が合っても「フンッ」て感じで。
タチが悪いのはここからで、Aさんは別のママ友を囲い込んで、Bさんを集団で無視をするように持っていったのです。
これは、後に分かったのですが、嘘の噂を流して、Bさんが孤立するように持って行ったのです。
それでもBさんにも仲の良いママ友は他にもいて、この嘘がBさんの耳に入りました。
ここから、Bさんの逆襲が始まります。
嘘の噂を流されて無視攻撃が始まったことを、Bさんは周囲に言い始めました。
今度はAさんが孤立です。こうなると泥仕合ですね。
まぁ、Aさんが悪いので自業自得ですが。
攻撃パターンその2~直接攻撃
お子さんが同じ小学校を受験することになったCさんとDさん。
CさんはDさんと顔を合わすごとに、直球で攻撃します。
もしも、うちの子が落ちたらおかしい。必死で頑張ってきた。ところでDさんのお子さんは一日どれくらい勉強しているの?
え?たったそれだけしか勉強していないの?
そんなので合格できるの?
単なる質問か、言いがかりかよく分かりませんが、こんなことを、顔を合わせるごとに聞かされるのでたまったものではありません。
結局、DさんはCさんと距離を取るようになり、完全に口もきかなくなりました。さらに、Cさんは孤立。受験と関係ない方にもこんな事ばかり言っていたようで、友達を失ったのですね。
トラブル事例②恐怖の受験者調査
事例の二つ目です。
誰が我が子と同じ学校を受験するのか?
気になる気持ちは理解できます。
しかし、その調べ方がなんとも恐ろしい方法でした。
その学校は、受験希望者は親が、決められた日に学校に書類を提出しに行かなければならない状況でした。(何日間か指定の日があったらしいです)
我が子を受験させるFさんはこの期間に学校の通り道に張り込みをし、誰が受験志願書を出しに来るのかを観察していたのです。
誰かとトラブルになったかどうかは知りませんが、何とも恐ろしいやり方です。
トラブルを起こした親は最終的にどうなったのか?
ここ気になりますよね。
親どおしで、水面下でもめたり、気持ち悪がられたりということはもちろんあったようですが、これらの話には続きがあります。
事例1のAさんの子供は不合格でした。Cさんの子供は合格。
事例2のFさんの子供は不合格でした。
ちなみに、AさんとFさんの行動は、別の保護者から、幼稚園や受験する学校へ報告があったとのことです。(Cさんは分かりません)
(学校が、親の行き過ぎた行動を合否の判断材料にしたかどうかは分かりません)
結局何がしたかったのか?
Aさん、Cさん、Fさんは結局何がしたかったのでしょうか?
受験するのは子供なのに、その親を攻撃して何か得することがあるのでしょうか?ライバルの親を痛めつければ、その子の点数が下がるのでしょうか?
Fさんは誰が受験するかを知ることで、何かできる事があったのでしょうか?
完全に意味不明と言わざるを得ません。しかも、これらの非常識な振る舞いが、頑張ってきた子供の足を引っ張っていたとしたら最悪です。
学校や幼稚園、保育園によりますが、内申は確実に存在します。それに関してはこちらをご覧ください。(しつこいですが学校によります)
受験は時に人格を変えてしまいます。しかし、そこで変わってしまっては、受験する前に負けているという事なのです。
これから小学校受験をお子さんにさせようと思っている方は、絶対に自分を見失って非常識な振る舞いをしない事を肝に銘じてください。
最終的には、振る舞いはお子さんに帰ってくることを確認していただきたくて今回の例を紹介しました。