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小学校受験で子供が問題を理解できない場合の具体的な解決法

お子さんの小学校受験を考えている親御さんも多いかと思います。

小学校受験は、幼稚園、保育園の園児が受ける受験で、教えるほうも何をどう教えてよいか迷うでしょう。

そこで今回は、お子さんを塾に通わせても、成績が伸びずに悩んでいる親御さんにぜひ試していただきたい事を書いてみたいと思います。

今回の記事は知り合いから小学校受験の悩みの相談を受けたときの体験を基にしています。塾に通ってもなかなか伸びないとお悩みのご両親のお役に立てれば幸いです。
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お子さんの現状分析をしましょう

お子さんがどこで詰まっているのかを明らかにしてあげましょう。

チェックポイントをざっと書いてみます。

  1. 右と左が分かっているか
  2. 上と下が分かっているか
  3. 〇×△の形を認識できているか
  4. 大きい小さいを認識できるか
  5. 大人と子供を認識できるか
  6. 季節を理解できているか
  7. 数を数えることができるか
  8. 増える、減る、余るという事が理解できているか
  9. そもそも問題の意味を理解できているか

これらを見直してみて、一つ一つ潰していってみてください。

具体的な対策

チェックポイントの1~6は実際に書いたり、比べたりしながら、遊びの中で覚えさせてあげてください。幼稚園、保育園でも遊びの中で学んでいますので、意外と簡単にクリアできます。使いこなせていない場合は、そこの部分だけ集中的に一緒に問題を書きながら解いてあげれば大丈夫でしょう。

7と8はかなり重要です。

1,2,3と数えることができても、何となく数えていてはだめです。

きちんと、問題用紙に書き込むなどして、きれいに数える癖を付けさせてあげてください。

子供が6人いて、クッキーが13枚あります。何枚づつ配れば全員が同じ数だけもらえるか、また、そのとき何枚余るかという問題があったとします。(実際の問題はもっと柔らかい言い回しです)

幼稚園、保育園ではもちろん割り算など教わりません。

これを解くのに必要なことは、きちんと数える力です。

余白に子供を6人、クッキーを13枚書きます。

6人のこどもの下に、クッキーを1枚ずつ書いていけば、一人2枚づつ全員がもらうことができて、1枚余るという答えにたどり着くわけですが、これが解けない場合の多くは、きちんと丁寧に数えることができていない場合が多いのです。

このパターンの問題は変形パターンも含めて多いので、徹底して教えてあげてください。

何人に何枚配るという事をきちんと数えることができるような作業を身につけさせてあげれば大丈夫です。

子供が問題の意味が分かっていない場合は?

幼稚園、保育園生ですから問題を解くという事自体がよく分かっていない、また、問題の意味が分かっていない場合も多いと思います。

上に挙げたチェックポイントの9です。

問題を読んであげても、きょとんとしている場合が多ければこの傾向が強いでしょう。

これには、かなり効果的な対策があります。

ほとんどの試験問題は、問題文が読まれて、その指示に従って、スペースに書き込んでいくようなものです。

自宅で練習問題を解く際に次のことを繰り返してください。

問題のページを開いたときに、すぐに問題を読み始めるのではなく、どんな問題だと思うか、何を書き込むのかをお子さんに予測させてください。

この問題何を答えるのだと思う?このスペースに何を書くのだと思う?と毎回聞くのです。

これによって、子供は問題文が読まれるときに、出遅れることがなくなり、何を答えるのかという事を考える癖が付きます。

これを繰り返すことで、同じような問題が出たときに、同じ作業で答えが出せることを子供自身が認識し、そもそも、同じような問題が形を変えて出題されていることに気付くのです。

お子さんによっては練習で2,3問これをやっただけでも効果が出るかもしれません。

かなりおすすめの方法です。

まとめ

小学校受験を目指してはいるが、お子さんの成績が伸びずに悩んでいる場合の対策を整理しておきます。

  • 上に挙げたチェックポイントに沿って現状分析をする。
  • チェックポイント1~6までは遊びながらでも簡単に身につく
  • チェックポイント7,8は数を数えるだけではなく、誰に何個配るかなど、丁寧に数える作業を教え込む
  • 問題の意味が分かっていない場合は、問題文を読む前に予測させる
チェック項目 具体例 練習方法 難易度
右左の理解 絵を見て右手と挙げているものを選ぶ問題

まずは自分の右手、左手を瞬時に分かるように練習する。 

「右手上げて左足上げてなど動きで覚える」

上下の理解 絵を見て上にある方を選ぶ問題 自分より上か下かを体感させる。
〇×△の形の理解 回答欄に~の場合は〇、~の場合は△を書かせる解答方法 書いて覚える
大小の理解 どちらが大きいか選ばせる問題 書いて覚える
大人と子供の認識 大人が何人、子供が何人いるかを答えさせる問題 お父さんお母さん自分に当てはめて覚える
季節の認識 雪だるまの絵を見て冬を選ばせる問題 体験させるのが一番良いが、時間がない場合は絵で覚える
数の認識 何個あるか、何人いるかなどを答えさせる問題 1~100くらいまで数える練習
増える減る余るという意味の理解 〇個あるものを〇人に配ったら何個余るかという問題 一つ配ったら、一つ消す作業を繰り返す
問題の意味の理解 問題の意味が分かっているか、答え方が分かるか 問題を自分で予測させる

いかがでしょうか。

そもそも幼稚園、保育園のお子さんが対象の試験ですから、できなくて当たり前です。

できなくても責めることなく、楽しく教えてあげることを第一としてください。

その中でさりげなく、できていないところを練習して身に付けさせてあげてください。

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