音楽を聞きながら本を読んでいる人をよく街中で見かけます。(もしかしたら、何かの教材を聞きながら、テキストを読んでいるのかもしれませんが)
普通に考えると、音楽に気を取られて、本の内容が頭に入らないような気がしますが…
「記憶術」の視点から考えると、意外にも効果が説明出来るかも知れません。
音楽を聞きながら勉強ができるのか?
実際にやっている人は結構いるようです。私が直接聞いた中にも、実際に音楽を聞きながら歴史の本を読んでいる生徒や法律の本を読んでいる人は確かにいました。
そこで聞いた話では、テンションが上がる、やる気が出るなどメンタルの部分を強調する声が多かったような気がします。
その効果は、はたして、メンタルの部分だけなのでしょうか?
もくじ
なぜ効果があるのか
二つの理由が考えられます。
①その音楽が、勉強を開始するスイッチになっている。
例えば、プロ野球選手がバッターボックスに入る前にバットを回したり毎回同じ動きをしますが、あれは、打つための集中力を上げていく準備の儀式なのです。それと同じで、音楽が勉強を開始するための儀式とするならば、その効果は確実にあります。
勉強をするスイッチとなるべき儀式は何でも良いので、意図的に作ってみてはいかがでしょうか。
スイッチとなる儀式についてはこちらの記事も参考にしてください。
②その音楽と一緒に勉強の内容を思い出すことができる。
例えば、歴史の勉強をしながら、音楽を聞いた場合、テストの際に、その音楽が先に頭に浮かんできて、勉強の内容を思い出すという効果が有るかもしれません。(これは人に寄ります)
これは、授業中に先生が言ったつまらない冗談を何十年経っても覚えていて、その時の授業の内容が一緒に思い出される場合など、何かのきっかけでその時の記憶がよみがえる現象と近いものがあると思います。これを、技術的に使ったものが記憶術ですね。
音楽以外にも思い出すきっかけは、勉強をする場所でも良いと思います。
もちろん、この他にも、気分転換になる、他の音を遮断できるなどの効果はあるでしょうが、当たり前のことですので、割愛致します。
私自身の経験として
私は、学生時代よくテレビを見ながら勉強をしていました。記憶術の効果を狙ったわけではなく、勉強もしなければならない状況ながら、テレビも見たいという欲求に負けただけなのですが、不思議なことに内容を意外と覚えているのです。
いざ、試験の問題を見たときに、テレビの内容と一緒に答えが出てきた感じです。(今でも覚えていますが、たけしさんのバラエティ番組を見ながら、こたつに入って、世界史の勉強をしていました)
ながら勉強の効果を最大化するために
ながら勉強は効果があると書いてきました。しかし、なんでもかんでもこの方法でやれば良いというわけではありません。
科目を絞る、もっと言えば、項目を絞ることがポイントです。例えば、テレビをどうしても見たい時には、日本史を勉強する。もっと絞れるならば、日本史の戦国時代をやるという具合です。
暗記系科目で、苦手な箇所をターゲットにすると効果が見込めるでしょう。
注意すべきこと
ながら勉強は向き不向きがあります。音や映像をシャットアウトして、集中したいという方もいるでしょう。試してみて、向いていないと感じたら、即座にやめてください。
いかがでしょうか。
机に向かって、必死にやるばかりが勉強法ではありません。やり方によってはながら勉強も効果があるのです。
記憶術の構造を知れば、ながら勉強ですら、武器にできるかもしれません。
皆さんが目指している試験を突破されることをお祈りしています。