国語の試験の中でも現代文をどう解いていくか迷っているという学生の方は意外と多いと思います。今回は特に取り掛かる順序についてお話ししたいと思います。
もくじ
どういう順序で取り掛かるべきか
まず、最初に設問のすべてに目を通してください。
それから、本文を一通り読み、問題に戻って、解答していく流れがベストです。詳細に見ていきたいと思います。
手順①問題に目を通す
設問があります。例えば、「括弧に入る接続詞で適切なものは次のうちどれか」や「主人公が棒線①のような発言をした理由はどれか、次の中から選びなさい」など、いくつかの設問があるはずです。これにすべて目を通してください。
手順②本文に戻る
次に本文に戻って、読んでください。ただ読むだけではなく、設問で問われたところの答えを探す目的を持って読みすすめてください。ここがポイントです。そして、設問の答えに該当することろを見つけたら、必ず印をつけるようにしてください。そして続きを読みすすめてください。
ちょっとしたコツ
手順②の本文に戻って読む際に、切りがよいところで、もう一度軽く設問を読み直してみてください。最初に設問を読んでいますので、どんな問題だったか忘れているかもしれませんので、確認の意味で読み直すと精度が上がるでしょう。
悪い例
先にすべての本文を読み、設問を読むという順序はやめましょう。これは、効率が悪い解き方となってしまいます。設問の答えを探す読み方を意識したほうが効率が良いです。
最もやって欲しくないのが、本文を少し読み、設問を少し読み、答えを書いて、また設問、本文に戻り…を繰り返すのは絶対にやめたほうがよい解き方です。本文全体の流れを見失い整理されないまま進むことになりますので、何回も本文の同じ箇所を読み直すことになります。
なぜ理想の順序で取り掛かれないのか
これは試験の制限時間が大きく関係しています。時間に限りがあるため、できるだけ、早く答えを書いて答案用紙を埋めていきたいという心理が働き、悪い例で挙げたように、少し本文を読んでは設問を読み、解答するという順序で勧めてしまうのです。しかし、逆に時間が掛かってしまっていることも多いため、思い切って、手順①②を試してみてください。何度かやっていればすぐに慣れてしまうと思います。
制限時間対策
制限時間をなぜ気にしてしまうかというと、現代文のあとに、古文や漢文が控えているからではないでしょうか。一刻も早く進めて、次に取り掛かりたいため焦ってしまうのです。これは、好みの問題ですが、古文や漢文から先に手をつけるのも一つの方法です。ちなみに、古文や漢文も基本的には手順①②の順序で問題ないと思います。
勝ちパターンを確立させましょう
私は学生の頃、まさに、悪い例の設問と本文を最初から行ったり来たりしていました。今考えれば、何と非効率な解き方をしていたのか。
現代文に限った話ではありませんが、自分なりの解き方、解く順番など決まった形を持っている人は強いです。逆に言えば、回りの成績が良い人は、それを必ず持っています。成績がよい友達に、「この問題どう解くの?」とは聞くことがあっても、試験全体をどういう順番で解いていくのかは、なかなか聞くことが無いかも知れません。少なくとも私は聞いたことはありませんでした。
普段の勉強中から「こうすれば、解ける、覚えられる、早く進む」という勝ちパターンを確立していってください。勝ちパターンの確立という点で言えば、高学歴芸能人として活躍中の宇治原さんが、学生時代に自身の勉強法について話されています。まさに、勝ちパターンを持った人の典型です。それに関してはこちらをご覧下さい。
皆様の勉強がはかどる事をお祈り致します。